用語集

超硬工具研削盤

超硬工具研削盤 【英】 carbide tool grinder

■慣用語・別称
チップソー研磨機 超硬チップ研磨機

■機械の構造
刃先に超硬チップ(タングステンカーバイト)を使用した超硬刃物を研磨する機械で、主としてダイヤモンドホイールによって研削する。超硬刃物の研磨に必要な条件(すくい角、リード角、先端研ぎ角、外径、逃げ角)が正確に得られるようにダイヤモンドホイールは回転しながら往復運動をしながら研削する。 超硬研削盤は、超硬チップソーを研削するものと、超硬カッターを研削するものに分かれ、ダイヤモンドホイールを回転させることによって研削する、という基本的な作業は変化はないものの、被研削物(超硬刃物)のセッティング、ダイヤモンドホイールのあて方などは、メーカーによって異なる。 超硬工具研削盤は構造的には、木工工具研削盤と大きなちがいはみられないが、各部が精密につくられていることである。  

■概要
超硬工具研削盤のユーザは、超硬刃物(チップソー、カッター)の製造メーカー、そして再研磨専門業者に分かれる。 近年の超硬工具研削盤は自動機化され、研削精度の向上に、均一化が図られている。「切る」「削る」は木工作業の基本であり、木材加工業においても研削に対する認識は高まっており、「切れなくなったから研削する」というのではなく、「何メートル切削したから研削する」という考え方に変わってきている。その方が、完成する製品の出来上り、また超硬工具の保持にも好影響を与えるからである。