用語集

カッター

カッター 【英】 cutter

 

木工用でのカッターは回転式または機械用回転刃物を総称する。この場合、一般的には切削刃先幅の極端に狭い丸のこるいや、広いかんな刃類はカッターと呼ばず、ほぼその中間のもので、回転する軸に取り付けてか鋼材を切削する刃物を独語でフライス、英語でミーリングカッターといい、回転円筒体の周側面で削るものを指す。 カッターの種類は、カッターそのものの形状や刃先形状などから分類すると、溝突きカッター・面取カッター・その他特殊カッターに大別できる。

・溝突きカッター 木工作業における溝加工の基本パターンは“タテ溝”“ヨコ溝”“木口溝”の3通りの方法がある。 タテ溝は、家具、建具など一般の木製品に広く用いられ、ヨコ溝は棚板用の小孔溝、相欠接ぎの欠込みなどに、木口溝は種としてほぞ加工、板組加工などにそれぞれ使用される。

・面取りカッター 面取りには“平面用”“曲面用(総形)”の2タイプがあり、形状・刃型とも多くの種類がある。例えば、成型面取り加工、面縁加工、R加工、羽目板加工で用いられる。また、刃先角度は切削性を向上させるために横すくい角(リード角)を付けたものやスパイラル状のものもある。

・その他、特殊カッター ここに属するカッターには接合用向けに代表され、その加工目的から平ほぞ加工、傾斜ほぞ加工・面ほぞ加工、フィンガー・留接加工、横はぎ加工、組手越加工などが上げられる。また、丸棒や各種異形棒加工用カッターや折曲加工、目地払い用、粉砕カッター(ブレークカッター)などの種類がある。