用語集

焼却炉

焼却炉 【英】 incinerator

■慣用語・別称
インシナレーター ボイラ

■機械の構造
廃材の燃焼装置として従来から多く使用されているのは水平火格子、あるいは階段火格子の燃料炉。階段火格子では上部から廃材が自重によって灼熱した火層の上へ滑り落ちていく。組合わせるボイラ缶体は胴部に燃焼ガスの通路になる多数の煙管を設ける煙管式が普通。どのような形状の廃材もそのまま手でたく小型ボイラ、大型ボイラでは、あらかじめ破砕した廃材を上部より連続的に供給し、高温ガス中を落下させ火格子上で燃焼させるダッチオープン型よばれる方式が多い。廃材を炉内で浮遊させながら燃焼させる方式もあるが、木屑を小片化する一方、滞留時間を保つような構造になっている。 バーナー燃焼では粒径2mm以下程度とし、含水率も低いことが望まれている。 また、実際の燃焼装置では火格子燃焼、浮遊燃焼を併わせ行うもの、火格子の代りに流動床を利用するものなどがある。  

■概要
工場内の整理、整とんのため、燃焼処理されるのがほとんどであるが、燃焼時に発生するエネルギーを再利用して、ボイラ加熱、乾燥などへの直接利用も増加してきている。