用語集

塗装乾燥

塗装乾燥機 【英】 IR・UV drying system

 

■慣用語・別称
赤外線乾燥機 紫外線乾燥機

■機械の構造
木材塗装において塗料の乾燥方法としては、大気中で自然の形で塗料を硬化させる自然乾燥と熱が持っている伝導、対流、放射などの現象を利用して固化する加熱乾燥、紫外線を照射させることによって化学的な反応を起こし硬化させる紫外線硬化法が主に用いられている。 

■概要

● 熱風乾燥 ガス、石油、電気、蒸気などを熱源として熱風乾燥炉を設け、塗料を乾燥させる方法で、密閉式とトンネル型の乾燥炉、間接加熱と直接加熱の加熱方法がある。

● 赤外線乾燥炉 近・中・遠の赤外線を照射し、塗膜がこれによって加熱され乾燥する。赤外線を放射するものとしてはランプ、ヒーター、バーナなどがあり、生産の規模や被塗物の形状に適合した赤外線炉を設けて乾燥を行う。特徴としては、加熱面の温度上昇が速く、予熱時間が少ない。設備費が比較的安いことなどがあげられている。

● 紫外線乾燥炉 紫外線による硬化は、光重合開始剤が含まれた紫外線硬化塗料を使うことによって、化学的な反応を得ることで、短時間に硬化し、照射する時間、強度によって硬度が定まる。設備としては300~400μmの紫外線を放出するランプを使用し、コンベア、排気、冷却装置、紫外線のしゃへい装置で構成されている。