木材乾燥機
木材乾燥機 【英】 wood dryer
■慣用語・別称
乾燥機
■機械の構造
乾燥室、温・湿度自動制御装置、加熱、送風、調湿装置などで構成されている。熱源には蒸気、温水、電熱を利用する三方式があるが、一般的にいえば、乾燥材の収容石数が大きな乾燥室には蒸気が用いられ、石数の少ない場合には温水か電熱が用いられる例が多い。
■概要
現在の木材人工乾燥の分野において、広くまた多く使用されているのがこの熱風方式である。この方式は、熱風を乾燥室内に設けた送風機(ファン=インターナルファン)によって循環させ、木材を乾かす方式である。人工乾燥としての歴史も古く、乾燥に関する全般的な資料や統計などもほとんど整理されており、仕上り含水率の如何にかかわらず、無難な乾燥ができ、乾燥時間もほぼ計画値により確立されている。 この方式が種々の乾燥法の中でも特に中心的とされる理由は、各種の木材に対する適応範囲が広いこと、作業性がよいこと、設備コストやランニングコストなどが妥当な額であることなど、多くの利点を有するからである。 このほかにも、除湿乾燥、真空乾燥など樹種や資金に合わせた種々の乾燥方法もある。