横はぎ機
横はぎ機 【英】 revolving-woodbloch laminater lumber laminater,glue laminater,composer
■慣用語・別称
板はぎ機 横はぎプレス 回転プレス 回転板はぎ機
■機械の構造
フィンガージョイントした集成材、長さ方向に小割りされた角材、幅のせまい棒、板状の木材を「芋矧ぎ」する機械。積層する面に接着剤を塗布し、幅又は厚さ方向に圧力を加え一枚の板、あるいは角材にする。 回転する複数のベッド(テーブル)に、接着を塗布した小幅材(角材)をならべ積層し油圧シリンダーにより圧力を加え、同時に上部機構によって木材の反発、飛び出し、弓状になることをおさえながら、プレスする。接着剤の硬化時間をコントロールすることによって、ベッドを順次回転させながら連続的に加工作業が出来る。
■概要
天然木材の死節、割れ、クサレなどの欠点を除いて積層することによって、割れ、歪み、狂いのない大径の木材を作ることも可能とした。積層・集成された木材は、ムク材の1.5倍の強度をもつ。 階段部材、テーブルトップ、カウンター、家具の扉、引き出し前板、敷居、鴨居、長押などをはじめ家具、建具部材等の製造に適していることから集成材、建材、建具、家具メーカー等の工場で使用されている。家具、建具工場では直接製造をラインにかかわる機械でないため地味な存在だが、集成材工場では中枢の設備となっている。