用語集

普通旋盤

普通旋盤 【英】 wood lathe,wood turning lathe

 

■慣用語・別称
旋盤 木工旋盤

■機械の構造
加工物に、主としてバイト(木工旋盤の工作に用いる刃物)または回転刃物により旋削加工を行なう機械のことを木工旋盤といい、ベッド、主軸台、芯押台、および復台よいわれる刃物受台を備えた旋盤を普通旋盤と称している。往復台の送りが手動のもの、あるいは刃物が案内によって動くタイプもある。 木工旋盤といわれるものに

・木工簡易旋盤 (英) wood lathe
主軸台、芯押台、刃物受台などからなり、工作物を手持ちバイトによって加工する簡単な旋盤
・ 木工卓上旋盤 (英) bench wood lathe
小型の木工旋盤
・木工多刃旋盤 (英) wood multi-cut lathe
数個の刃物台に取り付けられた多数の工具により同時に旋削できる木工旋盤
・木工穴あけ旋盤 (英) wood boring lathe
主軸台、刃物台、チャッキングカップなどで構成され、主として木管などの穴あけ加工をする木製旋盤。  

■概要
木工機械を大別すると刃物を回転しながら加工するものと材料を回転して加工するものにわかれる。この材料を回転して加工する機械のことを旋削機と分類しており、旋盤とかろくろなどがある。ろくろとならんで木工旋盤は最も古い木工機械に属する。 木工旋盤の工作にはバイトのコントロールに熟練した技能を必要とし、作業要領としては
①大径の加工材は低速回転で、小径の加工機は高速回転で行なう
②前加工を十分にしてからセットする
③芯出しを正しくして、確実にチャックに取り付ける
④作業に適てたバイトを選ぶ
⑤刃物台の高さは材料、形状に応じて調整する
⑥バイトは正しく確実に把持する(右手で柄を持ち、左手で刃物台に確実に押し付けて親指および人さし指でコントロールする。)
木工旋盤のユーザーは、収納家具とか建具工場で使用されることは特別な部品を作る以外にまず考えられない。脚物家具(ウィンザータイプの食堂セット、応援セットの肘かけ部分の飾りなど)で使用されるほか、玉のれんなどの小木工品の分野で使用される。