用語集

バーチカルミーリングマシン

バーチカルミーリングマシン 【英】 vertical milling machine

 

■慣用語・別称
バーチカルプレナー バーチカル

■機械の構造
バーチカル回転カッターによる上面切削方式のかんな盤。構造は(1)上部フレーム部(2)送材テーブル部(3)下部フレーム部の3つに分かれる。

■概要
(1)上部フレーム部は、4本の支柱で下部フレームに支えられ、自動昇降できる機構であり、カッターが装着されている。カッターは切削部が加工材に対して平行になるようにカッター軸にセットされており、駆動は電動機からVベルトによりカッター軸を高速回転させている。

(2)送材テーブル部は、エンドレスベルト状の特殊ベルトを駆動ロール及びテンションロールにセットし送材する。

(3)下部フレーム部は、箱型の形状になっており、テーブル部、上部フレーム部をそれぞれ関係させて取り付けた機構である。

機械の形状は上面切削方式の他に、下面切削方式、上下面切削方式、ムラ取り上下面切削方式などがあり、加工幅も350mmから1300mmまで多種多様。またカッターも加工材の材質、加工用途に応じていろいろな種類がある。カッターによる切削のため騒音が低く空転時75db(A)、切削時76~80db(A)と低音であり、切削時と空転時における騒音差が少ない。カッターは超硬チップを使い、その着脱方法はカッター軸に1本のボルトで締付けるだけと簡単。バーチカルミーリングマシンはとくに集成柱の芯材、積層材など樹脂・接着剤を含んだ加工材の表面を切削するのに適する機械。他にコクタン、シタン、カリンなど、硬い材質に対し威力を発揮する。