用語集

縦突きスライサ

縦突きスライサ 【英】 lengthways veneer slicer

 

■慣用語・別称
スライサー シングルスライサー

■機械の構造
フリッチを繊維方向と平行に送り込み、所定の厚みの単板を切削する機械で、主として集成材の化粧板を製造するもの。機械の大きさは切削幅で表す。

■概要
スライサーは集成材などの表面に貼る単板を作る機械であるが、この単板は厚みの精度と表面の美しさが要求される。美しい肌を持つムク材は年々減少し高額化しており、ますます突板の用途は広くなっている。テーブルはベースの上部に位置し、テーブル中央部に刃物が斜めに設けてある。この刃物の研ぎ角度は突き単板の厚みによって異なるが、普通18~23度位の鋭利な物を使用し、材料進入に対しての刃物の斜行角度は70~85度位にセットする。送り装置は前後にロールを設け、このロール間にエンドレスベルトを掛けて走行させ、摩擦抵抗により加工物を送材するものである。なお、加圧の均一化及び確実さを図るためベルトの中央部はスプリングで加圧された十数本の加圧ロールで加圧されている。また、ベルトの駆動は電動機からの動力を減速機を通して減速し、駆動ロールに伝えられる。