用語集

自動多軸かんな盤

自動多軸かんな盤 【英】 automatic moulders

 

■慣用語・別称
モルダー

■機械の構造
手押かんな盤、自動一面かんな盤が一回の送りでそれぞれ一面のみを削るのに過ぎないのに対し、相対する二面以上を削るかんな盤を自動多面かんな盤という。そのうち上面および、左右両面を含めた四面以上4軸以上の加工軸を用い丸のこおよびカッター、ナイフによって加工材を切削するかんな盤を多軸自動かんな盤、モルダーと呼ぶ。したがって、4軸以上、機種によっては17軸にも及ぶ軸数を有する水平、垂直上・下面、むら取り、自由などの加工軸を持ち、それぞれ各軸用の調整、自動送り装置、送り速度の調節装置などによって構成されている。中にはコンピューター装置を取り付けたタイプもある。

■概要
高精度の自動多軸かんな盤になるとむら取り、矩(カネ)決め、四面削り、溝切り、丸棒などの変形加工、ギャングリッパーなど多機能を同時に備えたものもあり、建築内装材の加工、集成材加工、家具・額縁・建具加工と量産工場から専門工場まで幅広く使われている。比較的大きな規模の工場から、高い生産性と高精度の加工が要求される比較的小さな工場まで、価格も手頃になり、人件費や材料費の高騰に対処すべく、多人数、多工程を合理化してしまうモルダーを導入するメーカーが多くなっている。