用語集

自動三面かんな盤

自動三面かんな盤 【英】 three side planing and moulding

 

■慣用語・別称
多面かんな盤 

■機械の構造
かんな刃を取り付けたかんな胴を回転させ、部材を自動的に送り込んで削るかんな盤。上面だけを削って厚さを決める自動一面かんな盤、上下二面を同時に削って厚さを決める自動二面かんな盤、上面及び両側面を同時に削る自動三面かんな盤、上下及び両側面を同時に削る自動四面かんな盤などの種類がある。

■概要
自動一面かんな盤のテーブル中央部のみを前方に延長し、左右に各1個の立かんな軸及び送り装置を配したもので、上面と左右両側面を同時に、しかも成形カッターを用いて曲面加工も可能であり、量産工場には欠くことのできないかんな盤。本機には横かんな部分が一般自動一面かんな盤と同様の形式、構造を持つ汎用形三面かんな盤と、横かんなの有効切削幅を小さくして軸を片持ち式にしたオープン形の専用小型三面かんな盤とがあり、後者は框材(棒材)及び幅厚板の三面削り専用に用いられる。また、加工材を正しく直線状に削り進めるための直線定規がテーブルに取り付けられている。かんな胴は厚かんな刃の成形刃物を取り付けるために必ず角胴形である。立かんな胴も角胴形で、タテ形電動機直結か、あるいはVベルト連動で毎分3,600から5,000回転する。立かんな胴は左右に動いて加工幅を調節し、また上下に動いて面形の位置を定めることができる。