用語集

木工帯のこ盤

木工帯のこ盤 【英】 band scroll saw

 

■慣用語・別称
バンドソー・帯のこ

■機械の構造
フレームに取り付けた2個あるいは4個、4個ののこ車に帯のこを掛けて緊張させ、そのうちの1個あるいは2個ののこ車によって駆動し、テーブル上で工作物を主として「ひき回し」て加工する。テーブルは傾斜できるものもある。元来、帯のこ盤は製材に使用される機械であるがのこ車の直径が1,000mm以下のタイプを木工帯のこ盤といっている。直線びきのほかに、曲線びき作業を行うことが多いので、のこ身幅も狭いものを使う。

■概要
のこ車2個タイプのものは、テーブルも大きく、「ふところ」を大きくするためにはのこ車を大きくすることを必要とし、比例して機械も大きくなるなることがさけられない。これに対してのこ車を3、4個使用するタイプのものはのこ車を小さくすることができるため、①「ふところ」を深くできること②小型化できること③厚物材の加工ができる④騒音をおさえることができる等の特徴をもち、帯のこ盤の使用分野を広げている。帯のこ刃3点、4点支持タイプの登場によって帯のこ盤を工場から工房・アトリエの分野まで広げ、使用分野としては家具、建具、建築、木工、工芸、内装・看板、仏壇・仏具、彫刻・彫金等とあらゆる業種におよんでおり、切断する材質も木材、プラスチック、布地、金属、ゴムとガラス板以外の切断を可能としている。帯のこも3~13mm幅まで5種類(特注サイズも可)用意されており、糸のこ的な使い方も可能となっている。