用語集

ギャングリッパ

ギャングリッパ 【英】 gang rip saw

 

■慣用語・別称
ギャングリップソー

■機械の構造
多数の丸のこを取り付けることができる水平丸のこ軸と自動送り用のキャタピラを備え、一度の送材で加工材を縦挽きながら多数の小割り材に挽き出すことができる木工のこ盤。中にはロールにより自動送りするものもある。機械の大きさは丸のこの直径及び丸のこ軸の有効長さで表す。

■概要
一本ののこ軸に多数枚の丸のこを取り付け、広幅の板材を一回の送りで数本の棒材に縦挽き、小割りすることができる高能率な機械。加工寸法はのこ身の間にはまるブッシュの厚さで決まるが、多数の丸のこを取り付けた時は切削抵抗も大きく、それぞれの丸のこの歯形、切れ味などに不揃いがあってはならず、また機械精度もシングルリッパーより一段と高度なタイプでなければならない。材料の縦挽きは250~600mm幅とされ、電動機も強力で、22~75Kwが使用されている。キャタピラチェーンは、丸のこ下部で降下し、丸のこの歯先とのすきまを保持する。この他、テーブルの送り込み側及びロール装置前側には多数の鋼製フィンガーからなる二段構えの材料はね戻り防止装置も備え、挽き材端片が作業者の方へはね戻って来るのを防いでいる。テーブルの後端にはスプリング付テーブルリップを備え、挽き材がキャタピラとの間に詰まらない構造になっている。とくにランバーコアの芯材などの加工に向くが、リッパと同様、調整、手入れを欠かすことはできない。