用語集

縁貼機

縁貼機 【英】 edge banding machine

 

■慣用語・別称
エッジバンダー 縁貼り

■機械の構造
工作物(収納家具のフラッシュ部材、システムキッチン、住宅パネル部品)の「縁部」に縁材を熱圧着したのち、工作物の寸法にあわせて正確に裁断(エンドカット)、そして厚さにあわせて縁材のはみだし部分を切削(トリミング)するまでを基本構造とする。工作物の加工精度を高めるため前加工としてテノーナー、後加工としてサンダー、モルダーをセットしたコンビネーションマシンとすることもあり、今後この傾向を強めるものとみられる。 使用する接着剤によって(1)ホットメルトタイプ、(2)酢ビタイプ、(3)尿素タイプに分かれ、日本の木工場で稼動中の60%あまりはホットメルトタイプで、残りは酢ビタイプ。尿素系の接着剤を使用するタイプは、端水・耐熱を要求される特殊分野となり、各タイプとも片面貼りと両面貼りがあり、縁材もムクの木材、ツキ板、プラスチック系材料(ダップ樹脂、メラミン樹脂、フエノール樹脂、塩ビシートなど)で種類も多い。

■概要
(1)縁部だけに“ムク材”を使用するのみで高級木製品の質感をだすことができコストダウンにつながる。
(2)縁部のデザインが自由にできる。
(3)ライン加工のなかで縁部の複雑な加工ができる。
家具、建具、システムキッチン、住宅部品・部材等の工場で中枢的な設備となっている。縁材の硬、軟、縁材をどこまで巻き込むかによって、ポスト、ソフトフォーミングマシンと称される縁貼り機もある。