面取り盤
面取り盤 【英】 spindle shaper,moulder
■慣用語・別称
面取り 高速面取り
■機械の構造
回転する1本の垂直主軸とテーブルとからなり、主として加工材の端面に付加的に装飾的な面加工を施す機械でルータと共に家具などの加飾的な付加加工を行なう。面取盤による工作は冶具と刃物の組合せによって直線平削り、曲線平削り、直線成形削り、曲線成形削りなどを行なうが「直線」加工は、他の機械でも加工できるので面取り盤としての本領は「曲線」を加工するところにある。
■概要
元来、日本の木製品は直線の組合せによる指物が多く、曲面加工の歴史は洋家具(いわゆるイス、テーブルなどの脚もの家具)が入ってきた明治以後であったこと、しかも、そうした製品の需要は少なく、ほとんどが技能者の手先の器用さによって消化されてきた。こうしたことが曲面加工の木工機械の登場を遅らせたが、昭和30年代半ばから洋家具市場の急成長によって曲面加工を行なう機械の需要が生まれ、それとともに開発が行なわれた機械である。